COLUMN

10月中旬のAIニュース3つ。無料のGeminiは中身が変わった

10月中旬のAIニュース3つ。無料のGeminiは中身が変わった

「無料のGemini、最近ちょっと答えが軽くなった気がする」

もしそう感じているなら、気のせいではないかもしれません。

10月9日から順に、無料のGeminiは、使われるAIの選び方が変わっています。

今回は、10月9日〜18日に出たAIのニュースから、
中小企業の仕事に関係するものを3つに絞りました。

先に結論を書きます。
今すぐ確認したほうがいいのは、1つだけです。

  • 無料のGemini(個人のGoogleアカウント)を仕事で使っている人は、「答えの質を上げる設定」を知っておく

残りの2つは、有料プランを使っている人や、これから資料づくりにAIを使いたい人向けのニュースです。

※2026年10月18日時点で、各社の公式ページを確認した内容です。公式ページを直接読めなかったものは「報道によると」と書いています。

10月中旬のAIニュース早見表

1. 無料のGeminiは「おまかせ」になった(10月9日〜)

Googleは、Geminiの使えるモデルと上限を変えました。

Googleの有料プランに入っていない人は、10月9日から順に「Auto(おまかせ)」が標準になっています。

おまかせでは、Geminiが質問ごとに、合いそうなAIを選びます。

  • ほとんどの質問は、いちばん軽いモデル(Flash-Lite)が答える
  • むずかしい質問だけ、上のモデル(Flash や Pro)に回る
  • おまかせ(スマートなモデル選択)をオフにすると、全部いちばん軽いモデルになる

つまり、ふだんの質問は、いちばん軽いモデルが答えるしくみになった、ということです。

では、どんなときに物足りなく感じるのか?

メールの下書きや、ちょっとした調べものなら、軽いモデルで十分です。
ただ、見積もりの考え方や、長い文章の要約のように、少し考えてほしい仕事だと、物足りなく感じることがあります。

ここで知っておきたいのが、新しく入った「考える深さ」の設定です。

無料のGeminiのしくみ

モデルごとに「低・中・高」を選べるようになりました。

  • 高くするほど、仕事をやり切る力と、答えのていねいさが上がる
  • そのかわり、使える回数(上限)を多く使う

大事な仕事のときだけ「高」にする。
無料のままでも、答えをていねいにしやすくなります。

なお、これは個人のアカウントの話です。
会社のアカウント(Google Workspace)については、Googleのこのページには書かれていません。

もう1つ。
個人の無料アカウントで仕事の情報を扱っているなら、そもそも何を入力していいかも、一度見直しておくと安心です。

2. Googleの新しいモデル「Gemini 4 Argon」(10月13日〜)

Googleは10月13日、最新のモデル「Gemini 4 Argon」を出しました。

Googleの発表では、コード・財務・法務・科学などの、手順の多い仕事に強いモデルです。

使えるのは、今のところこうなっています。

  • Geminiアプリでは、有料の AI Pro・AI Ultra の人から
  • 会社向けの「Gemini for business」や、開発者向けの API でも使える

無料で使っている人には、今のところ関係ありません。

有料プランの人は、むずかしい資料の読み込みや、手順の多い作業で試してみる価値があります。
「前のモデルでは途中で止まっていた仕事」があれば、同じ頼み方で試してみると、違いがわかりやすいと思います。

3. ChatGPTで、スライド資料が作れるようになった(報道ベース・10月16日〜)

報道によると、OpenAIは10月16日から、ChatGPTの中でスライド資料を作れる機能を配り始めました。

チームで使う作業場「Space(スペース)」の中の機能です。

  • 会話・アップロードしたファイル・箇条書きの構成・見本の資料から、スライドを作れる
  • 同じ資料を、複数人で同時に直したり、コメントを付けたりできる
  • Web版では、PowerPoint・PDF・Googleスライドに書き出せる

対象は、Pro・Business・Enterprise のプランで、Space が使える人です。
少しずつ配られているので、まだ出てこないアカウントもあるようです。

社内の提案資料や、会議の資料を「たたき台だけAIに作らせたい」会社には、うれしいニュースだと思います。

ただ、OpenAIの公式ページは今回直接読めていないので、細かい条件は使う前に確かめてください。

結局、何をすればいいか

3つを並べると、こうなります。

  1. 無料のGeminiを仕事で使っている → 大事な仕事のときだけ「考える深さ」を高くする
  2. GeminiのAI Pro・Ultraを使っている → 新しいモデルで、前に止まった仕事をもう一度試す
  3. ChatGPTのBusinessなどを使っている → スライドづくりが出てきたら、会議資料のたたき台で試す
今すぐやること

AIのニュースは、毎週のように出ます。

全部を追わなくて大丈夫です。
「今使っている道具の、何が変わったか」だけを見ておく。

自分は、それだけで置いていかれることはないと思っています。